史上最速！　川崎Ｆ11日にも昇格決定

　川崎Ｆが、Ｊ１復帰に王手をかけた。最悪のピッチコンディションの中で甲府と対戦した川崎Ｆは、堅実なプレーで０−０と大きな引き分け。勝ち点を81と伸ばして、２位大宮に30の大差をつけた。6/19の鳥栖戦以来14戦無敗と安定した成績で、次節11日に大宮に勝てば２位以内が確定。全日程の４分の３にあたる11試合を残してＪ１昇格が決まる。
　世界でも例を見ないほど早い昇格で、クラブ側にも緊張感はない。試合後、１度は「まだ決まらないですよ」。残り試合が多すぎて、計算が複雑になってしまったのだ。親会社の富士通も「あまり早く昇格が決まると、観客動員が伸びない」と冗談を漏らすほど、強すぎるチームに驚く。
　昨季の悔しさが、この強さを生み出した。福家ＧＭは「全員が去年のことを忘れていない」と話す。昨季は昇格争いが最終節までもつれ、わずか勝ち点１差で涙をのんだ。今季就任した関塚監督も鹿島コーチ時代にジーコ現日本代表監督から常に100％のものを積み上げることを学んだ。目標はＪ１昇格だけでない。Ｊ２で優勝し、Ｊ１で戦えるチームになることだ。
　指揮官は、昇格が目前にせまっても「１試合１試合の勝負を積み重ねるだけ。昇格、優勝が近づいたからどうとかはない」と冷静。ＦＷ我那覇も「去年ほど試合ごとのプレッシャーはない。監督も昇格の話はしないし」と言う。あまりに早すぎて、クラブも選手も実感が沸かないのは事実。それでも、11日にホームで大宮に勝てば決まる。昇格決定の瞬間は、すぐそこまで来ている。

川崎、今節でのＪ１昇格確定ならず

　サッカーのＪ２リーグ第33節は11日、６試合を行い、来季のＪ１復帰に王手をかけている首位の川崎は、地元で２位の大宮に０―３で敗れ、今節での昇格確定はならなかった。勝てば00年度シーズン以来５年ぶりのＪ１復帰が決まる川崎は前半に２失点。後半にも１点を奪われ、そのまま完封負けした。

＜コンタクト＞不適切使用で毎年150万人に障害

　日本眼科医会は16日、コンタクトレンズの不適切な使用で角膜障害などが年間約150万人発生していると発表した。コンタクトレンズは約1500万人が使っていると推定され、障害の可能性があるのは10人に１人の割合となる。使い捨てレンズの期限を守らず長期間使用した場合に目立ち、放置すると失明する危険もあると警告している。
　調査は03年１〜２月、全国の眼科医療機関6835施設を対象に実施。約１割の710施設が回答し、コンタクトによる目の障害が計２万6137件発生していた。これをもとに年間の患者数を約150万人と試算した。
　障害は、アレルギー性結膜炎、角膜表面に細かい傷がつく点状表層角膜症、酸素不足で上皮がはがれる角膜びらんの順に多かった。びらんを放置して角膜潰瘍になり失明、角膜移植をしたケースもあった。
　障害の直接原因は長時間装着が最も多く62％、洗浄不良23％、不適切な消毒８％など。理由は、定期検査を受けないなどのフォローアップ不足が47％、購入時の説明や指導が不適切28％、体質に合わないコンタクトの処方17％などだった。 　同医会によると、角膜は涙を通して空気中の酸素を取り入れているが、コンタクトで酸素不足になり、障害や感染を起こしやすくなるという。ソフトコンタクトは薄くて装着感が良いため障害に気づきにくいという。
　調査を担当した宇津見義一理事は「レンズの期限を守らない人に障害が多い。コンタクトは目にとって異物。異常があればすぐ外すこと。異常がなくても３カ月ごとに定期検査を受けてほしい」と呼びかけている。

川崎の昇格決定は次節以降に

　サッカーのＪリーグ２部は19日、第34節の残り２試合を行った。大宮が甲府を破ったため、川崎のＪ１復帰は次節以降に持ち越された。第35節で、大宮が福岡に引き分け以下なら、その時点で川崎のＪ１復帰が決定。大宮が勝った場合、山形戦で川崎が引き分け以上なら昇格が決まる。その場合、優勝決定の可能性もある。

サッカーでも一時退場？−イングランドで検討

　ラグビーで実施されているシンビン（一時退場）処分を、サッカー界にも導入しようとの動きが両競技の「母国」イングランドで出ている。
　ロイター電によると、すでにイングランド協会（ＦＡ）は下部リーグ統括団体からの提案を受け、作業部会で検討中。10月には、ルール改正を協議する来年の国際サッカー評議会に諮るかどうかの結論を出す予定だ。
　サッカーでは、試合中の悪質な反則に対する処分は警告と退場の二つ。シンビンはその中間的な「第３の処分」で、選手は一定の時間が経過した後、ピッチに戻ることができる。 　ＦＡに提案したイングランドの下部リーグは最近、退場処分が頻発。反則の程度に応じて処分を３段階に増やすことで、試合の興趣を大幅にそがないようにと導入が考えられたようだ。
　ルール改正が決まっても、実現は来季以降からとなるが、下部リーグ関係者は「このアイデアを非常に強く望んでいる」と、検討結果に期待を寄せている。

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川崎が最速でＪ１昇格

　Ｊ２第36節。王手から３節足踏みしていた川崎が、ようやくＪ１復帰を決めた。大宮、山形がデーゲームで勝ったため、自力で勝つか引き分けることが条件となったナイターの水戸戦で、ＦＷマルクス（30）の２発で２−１勝利。８試合を残しての独走でＪ２史上最速昇格を達成した。関塚隆監督（43）はプロ初監督で、00年以来５季ぶりのＪ１復帰へと導いた。
　昨年11月23日のＪ２最終節。川崎はホームで広島に勝ちながら昇格を逃した。新潟との勝ち点差は「１」。終盤戦で引き分けや逆転負けを許したツケだった。ロッカールームは無言。ヤケ酒に繰り出す選手もいた。
　ＦＷ我那覇は同夜、自室にこもり朝まで一睡もしなかった。あれから約10カ月。「みんなが去年の悔しさを知っているから今がある」という。屈辱をバネに成長を遂げ、今季の18得点はランク２位タイ。ちょうどこの日、24歳の誕生日を迎え、最高のバースデーとなった。
　今季の川崎は「マインド１」のチームコンセプトを掲げた。関塚監督は10年の鹿島コーチ時代から染み付いた「どんな瞬間でも勝利をあきらめるな」というジーコ・スピリットを伝導。熱血指導と戦術眼で徹底的に勝ちきれるチームを作った。
　驚異の独走劇を演じた猛者たち。次節10月２日の横浜ＦＣ戦で、史上最速優勝＆初の勝ち点100の期待もかかる。４年前、ヴェルディ（現東京Ｖ）と分け合った臨海都市「川崎」の看板を今度は一身に背負う。

★Ｊ２と今季の昇降格システム★
　Ｊ２は現在12チーム。年間を通して各チームとホーム２試合、アウエー２試合の計44試を戦う。来季から２チーム増の18チーム制となるＪ１への昇格は、Ｊ２の上位２チームが自動昇格し、３位チームはＪ１最下位チームと入れ替え戦（12月４、12日のホーム＆アウエー戦）を行う。

★過去のＪ１復帰チーム★
　Ｊ２降格からＪ１復帰を果たしたチームは過去に浦和（00年→01年）、京都（01年→02年）、Ｃ大阪（02年→03年）、広島（03年→04年）の４チーム。川崎は４年かかったが、いずれもわずか１年でＪ１に戻ってきた（京都以外の３チームは２位で昇格）。ただ、川崎のように“楽勝”とはいかず、浦和は最終節、他３チームは残り１試合で復帰が決定。
勝ち点差は最終的に浦和は３位大分に１差、京都は２位仙台に１差で３位山形に４差、Ｃ大阪は３位新潟に５差、広島は３位川崎に１差だった。

DVD100枚分のデータを１枚のディスクに

　ロンドンのインペリアル・カレッジの研究者らは、DVD100枚分相当のデータを、DVDと同サイズのディスク１枚に格納できる新しい技術を公開した。
　「Multiplexed Optical Data Storage（MODS）」と呼ばれるこの記憶媒体は、台湾で開催中のAsia-Pacific Data Storage Conference 2004で講演したPeter Torokによって米国時間27日に公開された。 　開発チームの話によると、MODSは標準的なサイズのディスク１枚に、最大で１テラバイト（1000Ｇバイト）のデータを収めることが可能で、映画なら472時間分、あるいは「Simpsons」の全エピソードを保存できるという。またこの技術は、企業でのデータのバックアップや配布にも応用できる。
　MODSは、DVDやCD、新しいBlu-ray Discなどと同じく、レーザー技術を利用するが、ただしディスクに刻まれた信号にはるかに多くの情報を収めることが可能だ。既存のディスク類では、１もしくは０を表すピットが（ディスクの表面に）並んでおり、これにレーザーをあてて反射した光を読みとっていく。これに対し、MODSでは、１つのピットに300種類以上の（反射光の）バリエーションを持たせることができるため、エラー訂正とエンコーディングを行った後でも、Blu-ray Discの10倍のデータ密度を実現できる。