2005年11月25日

Do As Infinity -Final- in 日本武道館




Final




忘れるな
俺たちのこと
わずかでも 分かち合った
あの時を
Field of dreams / Do As Infinity







18:41 客電消灯。





ここから武道館がオールスタンディングのライブハウスと化す。



暗闇の中、メンバーの名前を呼ぶ声が飛び交い、
ステージに誰か上がってきたのを察知する度に歓声と拍手が会場の空気を満たした。


VANちゃんは白のTシャツに、サスペンダーパンツ。
3周年記念ライヴの時と似た感じ。
やっぱり、長い髪にラフな格好が一番似合うな。
Cool & Beauty なVANちゃんが。

RYOさんは、ジーンズに上はジャージのいつもどおりの格好。

サポートメンバーは春のNEED YOUR LOVEツアー時と同じ編成。
  Dr.松本淳
 Key.高瀬順
 Cho.KAZCO(浜野和子)
  G.林部直樹
  B.林由恭



1曲目『new world』の長いイントロが始まる。

夜が明けて ここから歩き出そう
世界はまだ 終わりを告げやしない


打ち鳴らされる手拍子の音が、
このライヴの盛り上がりを確信させる。

おそらく、客の多くがラストライヴの雰囲気を想像できずに居たはずだ。
湿っぽくなってしまうんだろうか?
ツアーと違って準備の期間が短く、1回限りの公演。
演奏のクオリティは大丈夫なのか?
そんな心配を打ち消すかのような最高のノリでした。



続いて『遠くまで』
シングルVer.のイントロ付。
いきなり3番打者を送り込んできた。

そう笑って
笑って
くやしくっても
誰だって 君だって 歩いてく


私の最も好きな曲のひとつ。
この順番で出てくるとは、ちょっと意外だった。



3曲目は『Oasis』

すれ違う度に空を 眺めて舞い落ちる
昨日の雪なら今頃 想いへと積もる
かき集めた記憶には 何も映らない
抱きしめてる言葉だけを この風に乗せて


『遠くまで』に続くのがこの曲とは・・・。
一気にシフトアップしたのに、
エンジンブレーキかけられちゃったかな〜。



そして、『nice & easy』
こっちを先に持ってきて欲しかった。
ドラムを除く全メンバーの“駆け足”が、
1階席からはよく見えました。

足元といえば、RYOさんがエフェクターを踏む様子もバッチリ見えてました。
あんなに沢山置いてたのね。

時を越えて 強くまっすぐに
歌いたい
溢れる 情熱 宇宙の果てまで
届け 今


VANちゃんが、客席煽ってた時にスピーカーにつまづいて転んでました。
可愛かったです。



VAN「こんばんは、Do As Infinity でーす!」

この挨拶も、これで最後。
でも、一番聞きたかった言葉。
今日は、ソロアーティスト伴都美子を観に来たわけでも、
ミサイルイノベーションの大渡亮を観に来たのでもない。
Do As Infinity の武道館公演に来たんだ。

解散の経緯については特に話もなく、
RYO「最後になっちまうけどよー」と自ら惜しみつつ、
とにかく楽しもうというMC。

客席も、そのひと言ひと言に歓声をあげて応じる。



5曲目『陽のあたる坂道』

戻れない道 振り返るたび 立ち止まってしまうよ
悲しみのドアを 笑いとばして
壊せるなら
もう迷わずに まっすぐ
歩いていこう




そして『楽園』『柊』へと続く。

この果てしなく 広い世界に
自分だけの地図 描いて
涙こらえて 僕等は
歩いてゆこう

-------------------------

舞いだした粉雪は
積もるのでしょう
冬を耐え抜いてゆく
強さが欲しいよ


重めの曲にバラードが続き、
しばらく“聴きモード”。



8曲目は・・・『rumble fish』
いまいち乗り切れない、ライヴではいささか中途半端な曲です。

運命の 糸を見つけて
自分のこの手で つかんだなら
自由の海へと たどりつくまで
今は 私らしくいられますように




RYOさんのMC。
これで4度目となる武道館公演。
何度もその舞台に立てたことに対する感謝の言葉。

そして、
RYO「唯一、リードヴォーカルをとっている曲」
である『徒然なるままに』

虚像 矛盾 社会 圧力 負けやしない
理想 現実 いつだって その答えは
Through the radio


VANちゃんのコーラスも聴きどころなのだが、
マイクスタンドから離れてPA席のスタッフの所で何か一言二言交わしてたので
RYOさんのヴォーカルのみでした。



10曲目は『Week!』
シングルバージョンなので、
客席ではお馴染みのフルコーラス耐久ワイパーモードに・・・ならない。

サビだけワイパー。他は手拍子。
でも、中にはずっと手を振り続けてる人も見える。

負けないで 泣かないで 頼らないで
理想を今 イメージして
いつかは ほら 強くなれる


VAN「(手を振るのか手拍子か)どっちかにしろって感じだよね。」
RYO「これがA面ね」
『徒然〜』『Week!』のカップリングとして発表された)



客席は相変わらず思い思いに叫んでいる。
RYO「毎回言ってんだろ、ネタ合わせしてこい!」
あれだけ好き勝手に叫ばれたら、聞き取れないだろーなー。



VAN「ここで、サプライズゲスト。」


おっ!
まさか、もう長尾大の登場か!?
アンコールで出てくると思ったけど、今から出て大丈夫なのか?


VAN「背の高い、イケメンです。」
VAN「あの、ウエンツみたいな。 笑」


VAN「道太郎!」


あ、ミッチーか。


以前はオダギリジョー似とも言われた長身ベーシストが登場。
道太郎だけは上手から出てきた。
他の人は皆、下手側から出入りしてたけど。


RYO「1万4000人の前で、何か一言」
道太郎「ご無沙汰してます!」


林が交代で下がり、GREAT TOUR BAND復活。
『Desire』『真実の詩』

そう朝日が来て 何もなかったみたいに
会えない時間だけを また刻み始めるよ

-------------------------

そうやって独り 傷ついたり
周りを失くしたとしても
真実の詩は この胸に流れ




道太郎が出てきたから、てっきり『冒険者たち』でもやるのかと思ったのに。
続く13曲目は『under the moon』

つくりかけて すぐに諦めて
理由もなく壊してしまった
それはいつも カタチないもので
失した後 初めて気づくもの


これ、生で聴いたの初めてだ・・・と思ったけど、
京都の学祭で聴いてた。
メンバーも演奏するのは久しぶりで、「練習した」らしい。



ここで、VANちゃんがPVの話を切り出した。
それを受け、RYO「何故だか、俺とVANちゃんがフォーマルな格好で・・・」
『魔法の言葉』だ。
RYO「あれは、何年だった? 2001年? 2002年?」
客席「2003年!」
RYO「おぉ、みんな良く知ってるね。」

『魔法の言葉〜Would you marry me?〜』

広い世界で 出逢えた奇跡
大げさだけど 運命だよね


モニターはPVとライヴ映像が交互に映り、
客席にはハートのライトアップ。

この4曲で道太郎の出番は終了。
再び林(弟)がステージに。



仕切り直しの1曲は、
ビートルズ、ジミ・ヘンドリックスに自らを並べて歌った『空想旅団』

1962
shoutが生まれ 港町の片隅で
お客もいない 真夜中のパブ
僕は立っている

1969
朝モヤの中 愛と平和が 満ち溢れ
国歌を奏う そのギタリスト
僕は見つめてる

さあ この船を出そう
今度は 僕ら ゆっくり セイル 上げよう

1999
この渋谷ろじょうから ささやかだけど歩き出す
何ができるか わからないけど
君に聞こえるか




ここからDo As Infinityの真骨頂とも言える、
ロック・バラードが立て続けに演奏される。

イントロのアコギが印象的な『深い森』

僕たちは さまよいながら
生きてゆく どこまでも
信じてる 光求め
歩きだす 君と今




私のFavorite Songのひとつ、珠玉の反戦歌『科学の夜』
ステージ上の7人がとてもカッコ良く見えました。
イントロからアウトロまで最高です。
演出は、過去のライヴで使われていた映像でした。

LOVE & PEACE
争ってた 国境線も
今は消えうせて
nobody knows
静寂の 白い世界
何を待ってるの




Do As の知名度を一気に上げたフラッグシップナンバー『Yesterday & Today』
日本語の部分も全て英詞にした文字が客席に投影されて流れていました。

Dear friends. so long
忘れない
くり返す出会いの中
小さな傷跡を
両手に抱えてる僕等



RYO「でもさ、ホントさ、Do As Infinityってさ、ホント、誇れるところがあってさ。」
RYO「今やった4曲。ああゆうやつをさ、ライヴのど真ん中に持ってこれる。それをね、誇りに思ってます。」




後半の盛り上がりを前に、客席を煽るVANちゃん。

VAN「2階、準備はいいですかぁ!」
VAN「1階!」
VAN「アリーナ!」

VAN「みんな、準備はイイかぁぁぁ!」

バラード〜真面目なMC の流れから一転。
後半1発目は『For the future』

誰だって一度は大空を飛べるさ
今日から君の限界目指せ For the future
溜め息つく暇なんてないのさ
フルスピードで限界目指せ For the future


このあたりからアップテンポなナンバーの時にはステージを囲う花道を縦横無尽に駆けるメンバー。
目の前にRYOさん、VANちゃんがやってくる度に一段とヒートアップする。



『under the sun』、ライヴでの4番打者『冒険者たち』と休む間もなく定番曲を畳み掛けてくる。

全て同じ 形なんて おあいにく様! 趣味じゃない!!
だけどいつも あたしらしく 明日への花 咲かそう

-------------------------

たった ひとつだけ
愛を 胸に抱き
僕は 今旅立ってゆく


これまた定番、RYOさんの「学園天国」の掛け合いが始まる。
さらに、VANちゃんによるシャウトの掛け合い。



そのまま『One or Eight』へ。
うわさ話なんて 気にしなくていいんだよ
一か八かでも やらなきゃならんのさ
君がいつも見ていた
TVヒーローのように
奇跡なんて 軽く呼び起こしてけ




最高に楽しい。
客席のノリも最高。
まだまだ続いて『本日ハ晴天ナリ』

Don't mind その涙を拭いて
Stand up for your life!
貴方の代わりなんていないんだ!


RYOさんはギターを置いて走り回っていて、
北東1階席の客にマイク差し出して歌わせてました。
西側の花道では、VANちゃんとツインボーカル。


本編ラストは『We are.』
これも大好きな曲♪

めぐりめぐる 歴史の中で
与え合う出会いが
一番 宝物




アンコール開始。
時刻は、21時目前。
既に2時間以上やっている。
でも、それを感じさせない。
本当にアッという間に終わってしまった感じだ。


アンコール中は、やはり座ってる人が多かったです。
最近はこんな客ばっかりだなー。
と言いつつ、
私の足もキリキリと悲鳴を上げてましたが。


約5分後、ステージライトが灯る。
メモリアルグッズのTシャツに着替えたメンバーが再登場。
VANちゃんは白Tシャツで、他のメンバーは黒Tシャツ。
RYOさんが客席を指して煽ってくる。

RYO「アンコールThank you!」
RYO「まず、アリーーーナ!」
RYO「みなみーーー!」
RYO「そして・・・南東!」

!! 区分けが細かいなっ。

RYO「東ぃ!」
RYO「北東!」
RYO「キター!」
RYO「北西!」
RYO「にしー!」
RYO「南西!」

RYO「みんなで、Yeah!!」

VANちゃんが6年を振り返って御礼の言葉を述べると、
南西ブロック1階からウェーブが。
発生直後はさざ波としか言えないような弱々しいもので、
西側で消えてしまうかと思われたが、何とか持ち直した。

時計回りに1周、2周、2階席も加わって3周目・・・
おいおい、全面開放の今日の客席だと、廻り続けちゃうぞ。

と要らぬ心配してたら3周目で止まった。



ウェーブのあとにも絶えることなく降り注ぐ声に、
VANちゃんのMCが途切れ途切れになる。

アカペラで歌い出した『Field of dreams』
声が震えてました。
それでも、最後まで歌い上げてました。
モニタには、PVの映像。
これまでのツアーの写真も混じってたような気が...。

それぞれのやり方で
生きるこの人生
道標探してく歌




アンコール2曲目はラストシングルの『TAO』

サラバ友よ 忘れはしない
出会えたこと 誇りに思う




アンコールラストは、これもライヴには欠かせないナンバー『SUMMER DAYS』
1フレーズ歌った直後に、目の前で特効が爆音を立てて弾けた。
完全に無防備だったので、道太郎の登場よりサプライズだったよ。(爆)

Summer days, I can't stand summer days.
Frozen cocktails and night fireworks,
what's so great about them anyway?




再び人の居なくなったステージに向け、
「もう1回」コール。

所々で、「VANちゃん」コールが混じったりしてました。


今度は3分で戻ってきた。
出てきたのは、VANちゃんとRYOさんの2人だけ。


そして、
VAN「ここで、サプライズゲスト 第2弾。」
VAN「長尾大!」



出てきたー!!!
ダブルネックのギターだっ!!

DAI「Do As Infinity、作曲担当。D・A・I!」

自分のこと、ディー・エー・アイって言ってたよ。


何故か、出てきて早々にavexの取締役と社員に向けて感謝を述べ始めた。
そして、
DAI「みなさん、avexは好きですか?」
DAI「avexは好きですか!」

別にレコード会社はどうでも良いんだけどな。


デビュー前、メンバー候補は他にも居て、
CDリリースの3・4ヶ月前に決まった、“寄せ集め”とも言えるユニット。
それが6年やってきて、武道館を満員にしている。
そんなメンバーに対して、DAIさんから労いのような言葉が。
DAI「Do As Infinityのヴォーカルは、伴都美子で良かった」
DAI「ギターは、大渡亮で良かった」







RYO「路上でやってた時のように」
と、アコースティックライヴをすることを告げ、『Wings』へ。

眩しい 季節が 流れても
変わらぬ 思いを 抱いていよう
願いの 欠片は 風の中
少しの 勇気で つかめるから




続く『Heart』では、RYOさんがイントロのコードを間違えてやり直しをするハプニング。(笑)

信じ合い 許し合う その光を
消さないように 涙で




RYO「今日さ、今まで出したシングル全部やってきたんだけどさぁ」
RYO「まだやってない曲が1曲だけ残ってんだよ」

感動的に想い出を話すかと思いきや、
ジャケット写真に対する突っ込みが始まった。

RYO「DAI君寝ちゃってるしさ」
RYO「あれ何で採用されたんだろーな?」
VAN「うるっさいなー、6年間ずっと」
DAI「廃盤になってほしい」
VAN「うるさいよー!」



RYO「最後は、サビとか皆で大合唱したい」
RYO「ホント良い歌詞だと思う」

と、直前に雰囲気を戻して、
1999/9/29発売のデビュー曲、『Tangerine Dream』

いつの日か いつかは 必ず
僕達の願いは 届くと
信じているから


2番からはバンドメンバーが加わり、大合奏&合唱。
曲名に合わせた、橙色の照明がやさしく舞台を照らす。



そして、最後の最後、
LAST LIVEを締め括る31曲目、『あいのうた』へ。
道太郎も出てきて、みんなで花道に散らばってラスト唱。

今度会える日まで
約束はないけど
でもね それは それで 大切な事です

いっぱい泣いたりもして
やっと笑顔の意味が
わかるようになれば
怖いものナシだ
さぁ ここから新たなスタートだ!!




演奏を終え、全員で並んで正面と後ろに向かって深々と頭を下げる。
そして、客席にピックを投げて帰っていくサポートメンバー。
(あまり届いてなかったけど。)

最後は3人だけ残り、舞台上で握手を交わす。





21:59。
鳴り止まぬ拍手に包まれ、“空想旅団”の旅が幕を下ろした。






















VAN「また会おうね、Bye-bye!」






new world
遠くまで
Oasis
nice & easy
陽のあたる坂道
楽園

rumble fish
徒然なるままに
Week!
Desire
真実の詩
under the moon
魔法の言葉〜Would you marry me?〜
空想旅団
深い森
科学の夜
Yesterday & Today
For the future
under the sun
冒険者たち
One or Eight
本日ハ晴天ナリ
We are.
-encore-
Field of dreams
TAO
SUMMER DAYS
-double encore-
Wings
Heart
Tangerine Dream
あいのうた



2005.11.27 23:30




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