七日目 『 一人で歩く雨のNY 』

Wed. 21st. Mar. 2001


NY滞在もあと1日。
この日を残すのみとなった。
翌日の午前中には帰路につかねばならない。

最終日の朝を迎える。冷たい雨とともに。
・・・やっぱり、雨男なのか? > nina

最後の日までに、行きたいところ全てを回れていたわけではないので、
それぞれが「○○に行きたい」という場所が残っているはずだ。
そこに行く前に、アパートからすっごく近いのにこれまで行っていなかった国連本部に歩いて向かう。
すぐに建物とそれを取り囲む加盟国の国旗が見えた。
目の前まで来て、中に入るかどうか迷った。
結局、まだ朝食を摂っていなかったので、来た道を戻って初日に行ったピザ屋でブランチ。
腹を満たしてこの後どうするか話す。
ソーホー地区の古着屋などに行きたいとshito。
2日前にその辺りを歩いてきたTとKが「じゃ、案内するよ」と賛成する。
ykokuはこの旅で3つ目となる美術館、コロンビア大学、さらに「ソーホーもいいな」と言い出す始末。
ninaはと言うと、晴れていたら、もう一回セントラルパークに行ってブラブラしたいと考えていたが、生憎の雨。
だったら、コロンビア大学に行ってみようとykokuの案にのる。
アパートの鍵2つを分けて、それぞれに目的地へ向かう。
2人になってグランド・セントラル・ステーションからタイムズ・スクェアへ出て、地下鉄を乗り換える。
さすがに一週間もいるので慣れてきた。
路線図さえあれば、立ち止まることなく目的地へ進むことができる。

最寄り駅から少し歩くとすぐに大学のキャンパスに入る。
キャンパスと言っても、都会の学校なので道路が縦断している。
構内をウロウロしていると、NYで初めてジュースの自動販売機を見つけた。
さらに建物の中をさまよう。
・・・が、如何せん、大学であるので見るような所もない。
雰囲気だけ感じて早々に立ち去る。

これからどうしようかと相談。
ykokuは美術館も行きたいし、ソーホーで買い物もしたいと言う。
その美術館はコロンビア大学から南東に位置している。
NY市内の地下鉄は、ほぼ南北にだけ走っており、セントラルパークを歩いて横切ってから南下するか、
一度南へ戻ってから、タイムズ・スクェア→グランド・セントラル駅間で東へ移動し、再び北へ向かわないと美術館に行けない。
どちらも疲れそうなので、南へ行くだけで済むソーホーを目指すことに。

ワールド・トレード・センタービルを通り抜け、センチュリー21という店に入る。
ピザ屋でガイドブックを広げていた時に別行動中の3人が行くと言っていたところである。
まだ3人がそこに居るかは分からないが、とにかく進む。
雨は更に強くふきつけてくる。

まだ、居た。
3人はそろそろ次の店に行くと言う。
shitoの執着するNY市の写真集を求めて。
と言うわけで、ykokuの買い物に付き合うnina。
店内をグルッと回ってみる。・・・なんだか、ものすごく疲れてきた。
品定めをするのも止めて、どこかで休めないかと、また店内をグルグル。
結局、さらに疲れただけだった。

ykokuの買い物も済み、地下鉄の駅に戻る。
電車に乗る前に、売店でボトルウォーターを購入し、疲労を少し回復。
さて、ykokuはこの日の最後に美術館行きを熱望。
ninaは美術館はメトロポリタンだけで充分だったので、別行動を提案。
結局、途中まで一緒に行き、寄り道しながらアパートに歩いて行くことにした。
鍵は2人で1つしかなかったので、暗くなるまでに帰るということで、ykokuに預けたまま先に電車を降りる。
ykoku、もしくは他の3人が先に帰っていれば部屋に入れるし、居なかったらロビーで待てばいい。

寒い。
雨のNY5番街。
ビル風が強いこの通りを、雨の日に歩くのは愚かな行為でした。
前を行く婦人の帽子が強風で飛ばされていく。
折り畳み傘の柄がきしむ。
もうイヤだ。
雨は弱まる様子もなく、体は冷えきっていた。・・・帰ろう。
歩いてアパートまで戻るとykokuを除く3人がすでに帰っていた。
飲料が少なくなっているということで、ninaはKとドラッグストアまで買い出しに。

〜最後の晩餐〜
NYで迎える最後の夜。
夕食のメニューは、炒飯、インスタント味噌汁、そしてサラダ。
これで、調味料以外の食料は使い切った。
食後、フライパンや食器を丁寧に洗う。
追加チャージで無駄金を払うより、きちんと掃除した方がマシです。
翌朝は早めにチェックアウトするので、荷物をまとめておく。

さて、往路では見事に時差ボケ対策が失敗したnina。
復路こそはと、みんなで麻雀をしながら起きていた。
麻雀の順位でベッドを決めて、夜更けに就寝。


To be continued...







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